追想

カモメの背を見ながら⑭

昨晩、ひとりになった部屋で「星守る犬」という映画を観ていた。地デジに対応していない古いテレビ。平面ブラウン管のその画面を見つめていた。 ストーリーとしては主に、西田敏行演じるうだつの上がらないおじさんが、飼い犬と共に関東から北海道へ彷...
日記

東京2日目。その1。

前日の晴天が嘘のような天気。 雨が降ってて、肌寒かった。 東京2日目。 千葉県のDIC川村記念美術館に向かった。 マーク・ロスコの絵に会うために。 今年、鳥取で開催されたモダンアートの展覧会で、...
追想

カモメの背を見ながら⑬

この仕事を始めてから2週間ほど経っていた。 今日もきたかみは仙台港に接岸する。 オオタニさんは停泊の間の自由時間に、松島までタクシーをチャーターし観光に行くと張り切っていた。 そんなオオタニさんを見送ったぼくは、陸に降...
日記

東京、初日。

リトリート施設計画の為の情報収集と、DIC川村記念美術館に行くため、東京へ行ってきたよー!    初日はカラッと晴れて、とても暑かった。 お昼は立ち食い蕎麦屋で、座ってお蕎麦食べた。 お友達のマジオさ...
人間関係

人をクビにして考えたこと

有名な、アリの観察結果って、あるやん。 アリの生態を観察してると、そのうち働きアリは2割、普通のアリは6割、ポンコツアリは2割。 2対6対2の法則。そしてそれを人間社会に当てはめても同じだって言われてたよな。 しか...
追想

カモメの背を見ながら⑫

入浴やら洗濯やらひと段落したぼくら3人は、午後11時の静まったメスルームに居た。 「静まった」といっても注意を注ぐや否や、きたかみの28,800馬力のエンジンの運転音がすぐに意識を支配する。それはハーモニーを放棄した通奏低音のようであ...
つれづれ

カモメの背を見ながら⑪

洗い上げられた食器は、受け役のオオタニさんのもとに運ばれる。 食器は不ぞろいにコンベアに乗っている。洗いたてのそれらは、ともすれば素手で触れないくらい熱い。 おもちゃのようなお皿やボウルが、キラウエア火山の火口から流れ出たマグマのように...
NO IMAGE つれづれ

気付きとは

夜明け前、ワシはあるパワースポットを目指して車を走らせていた。 その場所とは、山形県南陽市宮内にある 熊野大社だ。 行かなければならないと感じた理由だが、【この場所すごく気になる】と 思った翌日から...
追想

カモメの背を見ながら⑩

夏休みに入り乗船客が増えるにつれ、ぼく達の仕事もなかなか大変になってきた。洗い場に運ばれるトレーや皿の量も度を超す。家族連れ、合宿に行く学生、老人会などの団体客の歓声が朝晩の食堂にこだまする。 基本はセルフサービスのレストラン...
つれづれ

きみのうたを聴かせてくれよ

都会のアスファルトの海やコンクリートの森は、何かを象徴している。 それは人の心のありさまに違いなくって、街に居る人の心は、硬い何かで覆われがちだ。 それはそうしないと自分を守れないから。 ゆるむことは、他者に付け入る隙を与えること...